「ドラゴンクエストタクト」や「CARAVAN STORIES」など、数々のヒットタイトルを出してきた株式会社Aiming(エイミング)。同社が運営するアクションゲーム「キャラスト魔法学園」では、現在ironSource動画リワードとTapjoyオファーウォールを導入いただいています。実は同社がアプリに広告収益モデルを導入するのは今回が初めて。なぜ導入を決めたのか、そして運用する中で見えてきたさまざまな学びについてインタビューしました!
目次:
- 初めての広告収益モデル導入の決め手は「サポート力」と「機能性」
- ユーザーとの高い親和性で想定以上のパフォーマンスを達成
- 配信して分かった、国内外のユーザーへの広告の見せ方の重要性
- 今後について〜引き続き広告モデルを導入しさらなるノウハウ獲得へ〜
登場人物
アプリ紹介
大ヒットゲーム「CARAVAN STORIES」のスピンオフアプリ。人気キャラクター達の8年前の世界を描き、幼いエルフたちが魔法についての理論や実技を学ぶ"魔法学園"を舞台に、本作とは違うシューティング×キャラ育成を組み合わせた爽快マジカルアクションゲーム。<ダウンロードはこちら>
1. 初めての広告収益モデル導入の決め手は「サポート力」と「機能性」
峯:今回は御社にとって初めての広告モデル導入でしたね。
齊藤:そうですね。弊社は市場のトレンドは取り入れて検証してみるというスタンスで、広告モデルの導入もその一つでした。もともと弊社はミッドコアゲームユーザー向けにゲームを作るのを得意としているのですが、既にたくさんの競合アプリがあり、当然広告費もかかります。そういった中で安定的に収益を上げるために、既に多くのファンがいる「CARAVAN STORIES」をベースに、課金と広告のハイブリッド収益モデルでの展開を決定しました。
峯:ironSource動画リワード+Tapjoyオファーウォールを利用いただいていますが、導入の決め手を教えて下さい。
境野:今回Aimingにとって初めての広告導入だったので、①サポート面の充実と②プロダクト機能面の充実を軸に検討しました。国内外の主要ツールを比較しましたが、その中でこの2つを両立していたのが御社でした。
豊島:各社を比較した上でうちを選んでいただいたのは嬉しいですね!
境野:①サポート面については、レスポンスも早く収益シミュレーションなども出していただいたので、安心感がありました。
峯:初めて広告導入する媒体社さんの場合、自社では収益のベンチマークになる情報がないですからね。ironSourceでは、国内外のあらゆるジャンルにおける豊富な実績があるので、効果的かつ実用的な導入方法を提案できます。
境野:②プロダクト機能面については、国内系ツールはプロダクトが初心者には扱いやすかったのですが、弊社の場合はできるだけ自社で運用ノウハウを貯めていきたいという思いがありました。なので、様々なレポートデータを、初見でもどれが大事な指標か直感的に分かるUIで提供してくれる御社を選びました。
峯:必要なデータをアクショナブルな形で提供するというのは、ironSourceが大事にしていることです。CPMの上下に一喜一憂するのではなく、その変動要因を理解することが長期的にはとても大事だと考えています。広告収益はもちろん大事ですが、ゲーム自体の成功が最も重要です。ゲームに携わる人達全員が理解できる形式、UIでデータを提供することで、特定のご担当者さまだけでなく、パートナーさま全体と一緒に成長していく、というのが僕たちの考えです。
2. ユーザーとの高い親和性で想定以上のパフォーマンスを達成
豊島:実装はどうでしたか?
境野:動画広告とオファーウォールの開発実装が2週間程度、管理画面は初心者でも分かりやすかったので枠の発行や設定は1日でできました。
鈴木:もともとゲームの企画段階からどう広告を入れるかチームの全員がイメージを共有していたので、スムーズに連携して進められたと思います。
峯:御社は広告マネタイズと運営側のメンバーがシームレスで距離が近いですよね。どうしてもそこって意見が違ったり難しい部分だと思うのですが。
境野:僕はゲームの企画段階から広告マネタイズ担当として参加していたので、広告については開発含め全員がゴールイメージを共有できてたと思います。
鈴木:企画段階から広告マネタイズ担当が入っているのは珍しいかもしれませんね。普通はどうしても自分のセクションを優先しがちになってしまうので、各セクションが全てのゴールを共有して調整できる体制は弊社の強みかもしれません。
豊島:収益面はどうでしたか?
境野:想定以上に良い結果でした。ironSource動画リワードはeCPMは当初の想定の倍以上、エンゲージメントレートも65%想定が実際は80%前後出ました。
峯:「CARAVAN STORIES」からのユーザーが中心なので、いわゆる一般的なカジュアルゲーム層とはユーザーの質が異なる可能性はあるかもしれませんね。おそらく、比較的年齢層がやや高く、一定の所得水準もあるので広告単価も上がりやすく、IPの強みで温度感の高いユーザーが多いように思いました。
境野:そのとおりだと思います。
鈴木:人気キャラクターの8年前という設定なので、ファンのゲームへのモチベーションも高いですね。
峯:IPを使ったアプリ戦略としては成功ですね。
境野:Tapjoyオファーウォールも当初の想定より良かったです。特に初期は動画リワードよりも良かったくらい。
豊島:オファーウォールは動画リワードよりもインセンティブが大きいので、課金意欲の高いユーザーが多いゲームとは特に親和性が高いですね。
斎藤:特にAndroidはKPIの側面から見てもオファーウォールとの相性がいいですね。Androidユーザーはゲーム継続率が低い傾向があるけど、オファーウォールによって収益の軸が増えて収益が安定しました。
3. 配信して分かった、国内外のユーザーへの広告の見せ方の重要性
峯:広告に対してユーザーからのネガティブな反応などはありましたか?
境野:目立ってネガティブな反応はなかったと思います。
峯:動画リワードやオファーウォールなどのユーザー主導型の広告は、広告を見るモチベーションをいかに提供するかがカギだと思います。「キャラスト魔法学校」は広告マネタイズを導入する前提で設計されているので、ユーザーに対して最適な形で広告を見せることができていると思います。
鈴木:オファーウォールも動画リワードも、対価として適切な報酬を設定できたのでユーザーにとっては納得感があり、相性もいいですね。
齊藤:ユーザーにとってリワードは価値があるものなので、報酬を受け取りたいユーザーが取り逃さないように、まだ見ていない広告があるポイントにバッジをつけたり、そこまでオートスクロールするジャンプボタンをつける工夫をしました。ただ、一部の新規ユーザーはそれを広告を消化しないと先に進めないと思ったみたいで、今はある程度プレイが進んだユーザーに対してのみバッジ表示させるようにしています。
豊島:なるほど。
齊藤:そういえばオファーウォールのカレンシーセール中ってImpが通常の2.5倍くらいに伸びるんですが、ゲーム画面にバッジ表示してユーザーを広告ページに誘導したところ、8倍に伸びて、すごく収益が上がりました。
豊島:今オファーウォールでイベントをしているよ、というのをユーザーに教える工夫ですね。
境野:あと「キャラスト魔法学園」自体は日本版のみの展開なのですが、実は一部の海外ファンがわざわざ日本版をダウンロードして遊んでくれているんです。Tapjoyオファーウォールはグローバル対応しているので、そういった海外ユーザーに対してもグローバル案件を配信して報酬が提供できるのは良かったです。
豊島:グローバル対応はTapjoyオファーウォールの強みですね。キャンペーンを分ける手間なく、海外からのアクセスに対して自動でグローバル案件が表示されるので、海外ユーザーをがっかりさせることがないです。オファーウォールの案件表示もアルゴリズムを活用して、自動でユーザーが興味あるような広告が上位表示される仕組みになっているので、工数をかけずに収益を最大化できる設計になっています。
4. 今後について〜引き続き広告モデルを導入しさらなるノウハウ獲得へ〜
峯:今後について現在考えていることを教えて下さい。
境野:広告については使いやすさと収益性どちらも満足しているので、ironSource動画リワードとTapjoyオファーウォールどちらも引き続き使っていく予定です。オファーウォールについてはグローバル対応やリジェクトリスクに対する安心感などから、今はTapjoy一択です。
豊島:嬉しいですね。
齊藤:今後も広告モデルを使ったタイトルは出していく予定です。「キャラスト魔法学園」で色々なノウハウがたまったので、今僕が出している企画書には広告は全て入れています。追加収益にもなるし課金阻害も起きていないので、やらない理由はないですね。
境野:「キャラスト魔法学園」は10月末でハーフアニバーサリーを迎えるので、引き続きファンの皆様に楽しんでいただけるよう、チームで頑張っていきたいと思います。
まとめ
国内外に根強いファンを持つ「キャラスト魔法学園」を運営する株式会社Aiming様に、ironSource動画リワードとTapjoyオファーウォールを導入した理由と、運用で得た学びをインタビューしました。
同社の「新しいことに挑戦し自社ノウハウをためていく」という姿勢と、ironSourceの「媒体社にとってアクショナブルなデータを提供する」というコンセプトの高いシナジーが感じられました。
アプリに広告を導入している、もしくは検討中のゲーム媒体社様の参考になれば嬉しく思います。
インタビューに参加いただいた境野様、鈴木様、齊藤様、ありがとうございました。そしてハーフアニバーサリーおめでとうございます!!
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