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クリエイティブの最適化における機会損失の多くは、見落としから発生するものです。非常に多くのキャンペーンが配信され、その中でクリエイティブが使用されている中、クリエイティブを十分に活用できなかったり、長く使用しすぎてしまったりすることが容易に起きます。

こうした機会損失を防ぐには、クリエイティブ全体で何が起きているかを明確に視覚化することが最良の方法です。データの視覚化により、ユーザー獲得担当やクリエイティブアナリストは、ピボットテーブルや基本的なBIレポートの中に隠れているインサイトを表面化し、キャンペーンのパフォーマンス傾向を明確に把握することができます。

ここでは、クリエイティブ分析ダッシュボードでの視覚化機能の使い方について説明します。これにより、機会損失が起きる前に、キャンペーンのトレンドを把握できるようになります。

KPIを決定する

まず、最適化したいコアKPIを選択し、クリエイティブパフォーマンスの大まかな見解を構築することから開始します。これは、解決したい課題、業界、ジャンルに基づくフルカスタマイズ化です。この例では、どの要素がクリエイティブのエンゲージメントを高めているかを理解し、その成果をすべてのキャンペーンにわたり再現したい場合、CTRというコアKPIの視覚化を行います。

大まかな見解を得るためにグループ化する

次のステップは、ラベル(またはタグ)を使ってクリエイティブをグループ化することです。コンセプト別、タイプ別、他にも何か重要と思われる項目別、そしてテスト内容別など、自分にとって一番理に適うものによってグループ化できます。これらのグループは、キャンペーン全体にわたり多くのクリエイティブを取り上げて一つに凝縮することで、計測や運用がより容易になります。

この例では、色別にラベル付けをします。色別に分類したクリエイティブをCTRで表示すると、特定の色クリエイティブのどれが最もエンゲージメントが高いかを経時的に確認することができます。この場合、コンテキストを示す他の要素(クリエイティブやメディアのトータルコストなど)も盛り込むことができます。大まかな見解はこのようになります。

特定の色(シアン)のクリエイティブは、別の色(マゼンタ)のクリエイティブよりもエンゲージメントが大幅に高いことがわかります。

ここで、この結論が妥当であることを確認したいですね。

外的要因を掘り下げる

そのためには、クリエイティブに影響を与える外的要因に応じて、クリエイティブのCTRの核心を深く掘り下げる必要があります。これにより大まかな見解が真実なのか、それとも外部からの影響によって結果が歪められているのかを知ることができます。この例では、メディア支出を取り上げます。メディア支出はよくある外的要因で、異常があるとクリエイティブキャンペーンを歪めてしまうことがあります。

この観点からクリエイティブを見ると、CTRがグループ化の方法(クリエイティブの色)と相関しているかどうか、また、クリエイティブキャンペーンをさらに最適化する機会を逸していないかどうかを判断することができます。

この例では、この違いがメディア支出の異常や支出の大幅な変更の結果ではないことが確認できました。

傾向を確認する

次に、この傾向が国やプラットフォームを問わず、時系列で一貫しているかどうかを確認します。

そこで、メディア支出を国とプラットフォームという追加パラメータで掘り下げて比較します。その結果を参照しながら、大まかな見解でデータを確認することができます。

異常な動きがなければ、メディア支出のデータを使って、さらにトレンドや機会損失の切り分けに役立てることができます。先ほど、この例では、シアンのクリエイティブはエンゲージメントが高く、マゼンタのクリエイティブはエンゲージメントが低いことが分かりました。その事実について、プラットフォームや国によって調査結果が歪むような異常な消費行動がないことが、これで確認できました。実際、エンゲージメントを高めるオーストラリアとニュージーランドでは、シアンの使用量を増やすさらなるチャンスがあると考えられます。

今回、そのトレンドを確認できたので、そうした機会損失を回避することができるというわけです。

行動を起こす

パフォーマンスが低い色については、緑色のクリエイティブを使用しているキャンペーンへの支出を減らすか、完全に削除して、より効果が期待できることがわかっているクリエイティブに置き換えることができます。パフォーマンスの高いシアンについては、今後のキャンペーンでその色を使うことで、エンゲージメントを高めることができます。このプロセスは、デザイナーの学習機会として、今後のクリエイティブ・ブリーフやリクエストの際にも有効です。また、次のクリエイティブセットをデータ主導で適切な情報に基づいたものにするのに役立ちます。

まとめ

キャンペーンのパフォーマンスを確認するために、指標、KPI、およびクリエイティブのグループ化をほぼ自由に組み合わせることができます。その一方で、ダッシュボードには常に視覚化した情報を掲載し、各ラベルとキャンペーンの内容を詳しく確認できるようにしておきたいものです。

これにより、各ラベルとキャンペーンの内容を概観したうえで、これらのグループを素早く精査できるようになります。精査する際は、クリエイティブのラベルを間違えていないか、グループ内に特定の種類のクリエイティブが何個あるか、キャンペーンが正しい種類のクリエイティブを使用しているかなどを確認するとよいでしょう。そうすれば、よくある見落としを防ぎ、他のチャンスを逃さないようにすることができます。

視覚化することで創造的な分析が容易に

優れたクリエイティブ分析と最適化の目的は、クリエイティブキャンペーンで非効率な部分を特定することです。その結果得られたインサイトを活用すれば、より大きなインパクトとエンゲージメントを得るために、キャンペーンにさらに磨きをかけることができます。

このようなインサイトを見出すには、キャンペーンを明確かつ効率的に理解することが必須です。視覚化がそれを可能にします。Luna Viewsでは、効果的でわかりやすいダッシュボードやウィジェットでそのような視覚化を実現可能にし、キャンペーン情報を表示します。これにより機会損失を回避し、傾向を見つけ出すことができます。デモを予約して、Luna Viewsがどのように役立つかを学んでください。

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